28ヶ月半のタダ働き

図は財務省「財政に関する資料」(URL: https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a02.htm ) から引用した債務残高の国際比較(対GDP比)です。2020年、日本の債務残高は240%に到達しようとしています。

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国債の発行残高が令和2年度で950兆円、20年1-12期GDPが538兆円です。おそらく債務残高には地方債の発行残高も含まれるでしょうから、概ね2倍ということなら間違いないと思います。

20年のGDPはコロナ禍で減少しているとはいうものの、コロナの影響を受けていない19年のGDPでも560兆円足らずですから、劇的な回復は期待できません。240%ということは即ち、日本人全員が28.5ヶ月間タダ働きして漸く返済できる借金を背負っているということになります。

明日、令和3年10月31日は第49回衆議院議員総選挙です。コロナ対策や経済対策が大きな争点として取り上げられているようです。もちろん真剣に取り組んでいただきたい課題ではあります。しかし、財政健全化も疎かにならないよう、注目して一票を投じたいものです。