最近、コンクリートの劣化について調べる機会がありました。その中でジャンカ(骨材露出)とエフロレッセンス(白華現象)という言葉を覚えました。
家の近くで見かけた骨材露出の例です。この写真は、どちらかと言うと施工不良か衝突に起因するもののようですが、コンクリート中のセメント分が溶脱して発生する場合もあるそうです。ジャンカ(骨材露出)が発生すると、まず骨材(コンクリート中の礫分のことです)が落下してくる危険性がありますね。さらに設計上必要とされる構造物の厚さが減少するわけですから、進行すると構造的にも不安定となります。
エフロレッセンス(白華現象)は、コンクリート中の石灰(水酸化カルシウム)分が溶脱し、表面に白い粉状に浮き出る現象のことです。写真は、同じく家の近くで見かけた白華現象の例です。そこそこ重大な事態かと思っていたのですが、白華現象そのものは景観を損ねる以上の悪さはしないとされているようです。
注意して観察していると、家の近くでも結構コンクリート劣化の事例が見つけられるものですよ。