それぞれ、どの位なのでしょうか?経度1度の距離は地球上至るところで変化します。極付近なら、それこそ1歩で経度1度を跨ぎ超えることも不可能ではないでしょう。一方、仮に完全な球体ならば緯度1度の距離は完全に一致するはずです。実際には回転楕円体なので緯度によって微妙に異なるのですが、それでも赤道と極の間に大差はありません。
東京付近(北緯34.7度、東経140.0度)を想定し、緯度・経度それぞれ1度の距離を計算してみました。距離の計算には 緯度経度から2地点間の距離を計算する で作成した distGSI を使用しています。
経度1度は概算90km、緯度1度は概算110kmということです。すなわち、
緯度 | 経度 | |
---|---|---|
1度 | 110km | 90km |
0.1度 | 11km | 9km |
0.01度 | 1.1km | 900m |
0.001度 | 110m | 90m |
0.0001度 | 11m | 9m |
0.00001度 | 1m | 90cm |
100分の1度の誤差が1km、100,000分の1度の誤差が1mということになります。
同様に
緯度 | 経度 | |
---|---|---|
1度 | 110km | 90km |
1分 | 1.83km | 1.5km |
1秒 | 30m | 25m |
1分の誤差は数km、1秒の誤差は数十mの誤差に相当することとなります。
#!/bin/bash lat0=34.7 lat1=34.7 lon0=139.5 lon1=140.5 dist=`\ ./distGSI lon1=${lon0} lat1=${lat0} lon2=${lon1} lat2=${lat1} | jq -r .OutputData.geoLength` printf "経度1度の距離:%f[m:]\n" ${dist} lat0=34.2 lat1=35.2 lon0=140.0 lon1=140.0 dist=`\ ./distGSI lon1=${lon0} lat1=${lat0} lon2=${lon1} lat2=${lat1} | jq -r .OutputData.geoLength` printf "緯度1度の距離:%f[m:]\n" ${dist}
ちなみに高緯度(40度付近)で計算すると、経度1度の距離は約85kmになります。また緯度1度の距離は111.035kmとわずかながら長くなることがわかります。