緯度・経度の概算距離

それぞれ、どの位なのでしょうか?経度1度の距離は地球上至るところで変化します。極付近なら、それこそ1歩で経度1度を跨ぎ超えることも不可能ではないでしょう。一方、仮に完全な球体ならば緯度1度の距離は完全に一致するはずです。実際には回転楕円体なので緯度によって微妙に異なるのですが、それでも赤道と極の間に大差はありません。

東京付近(北緯34.7度、東経140.0度)を想定し、緯度・経度それぞれ1度の距離を計算してみました。距離の計算には 緯度経度から2地点間の距離を計算する で作成した distGSI を使用しています。

f:id:S_E_Hyphen:20211112144656p:plain

経度1度は概算90km、緯度1度は概算110kmということです。すなわち、

  緯度 経度
1度 110km 90km
0.1度 11km 9km
0.01度 1.1km 900m
0.001度 110m 90m
0.0001度 11m 9m
0.00001度 1m 90cm

100分の1度の誤差が1km、100,000分の1度の誤差が1mということになります。

同様に

  緯度 経度
1度 110km 90km
1分 1.83km 1.5km
1秒 30m 25m

1分の誤差は数km、1秒の誤差は数十mの誤差に相当することとなります。

#!/bin/bash
lat0=34.7
lat1=34.7
lon0=139.5
lon1=140.5
dist=`\
./distGSI lon1=${lon0} lat1=${lat0} lon2=${lon1} lat2=${lat1} | jq -r .OutputData.geoLength`
printf "経度1度の距離:%f[m:]\n" ${dist}

lat0=34.2
lat1=35.2
lon0=140.0
lon1=140.0
dist=`\
./distGSI lon1=${lon0} lat1=${lat0} lon2=${lon1} lat2=${lat1} | jq -r .OutputData.geoLength`
printf "緯度1度の距離:%f[m:]\n" ${dist}

ちなみに高緯度(40度付近)で計算すると、経度1度の距離は約85kmになります。また緯度1度の距離は111.035kmとわずかながら長くなることがわかります。