謎の円筒形降水帯

 本日2023年2月10日は南岸低気圧の影響で、西日本・東日本ともに降雨・降雪に見舞われています。そんな中、気象庁ナウキャスト(雨雲の動き) を見ていたら気になる現象を見つけました。

 上図は午前8時半頃の雨雲の動きですが、福井県東尋坊岐阜県羽島市付近・愛知県名古屋市そして三重県鈴鹿市を中心に直径数十kmの円筒状に周囲よりも降水強度の強い箇所が認められます。円形ではなく「中空の」円筒です。内側の降水強度は周囲と大差ありません。特に東尋坊のものは周辺が5mm/h未満に対して、10mm/h以上部分的には20mm/h以上の降水強度となっています。

 以前、極端に直線状を示す降雨異常を認めた時も、レーダー観測の異常値と思ったものでしたが、後にこれが線状降水帯と呼ばれる重要な気象現象によるものだと説明されたことも有りました。今回も有意な気象現象なのかも知れません。イメージ的には台風の目の「壁雲」みたいなものが同時発生している様子が思い浮かべられそうです。今後の専門家の解説を待ちたいところです。

 ちなみに、これらの地域の「円筒型降水帯」は数十分程度で消滅しましたが、低気圧の東進に伴って午後には関東地方にも認められるようになっています。