立山黒部アルペンルート

第1日

 2020年9月、GOTOキャンペーンを利用して立山黒部アルペンルートに挑戦したのですが、余りの人の多さに立山駅で挫折して逃げ帰ったのでした。今回はそのリベンジマッチとして再度黒部ダムを目指します。

 

 まず前回の反省を活かして公共交通機関ではなく、乗用車を用意しました。「カローラフィールダー」力強い旅の相棒です。(928km/59.66ℓ≒15.55km/ℓ)と、ほぼ全行程高速道路の割には燃費に難があるものの、高い操作性と加減速の反応の良さは特筆に値するものでした。夕方5時半、北陸自動車道富山インターチェンジ付近のホテルに到着し1日目を終了しました。

 

ホテル6:30発 立山駅7:30着

 さて2日目の開始です。6時30分に朝食を食べ終えると早速出発です。目標は立山駅8時00分発のケーブルカーに乗車することです。富山IC-立山駅間は約30kmと爆走とは言いませんが少し急いだ方が良い程度の距離です。にも関わらず、この時間帯1時間に1往復の地鉄に踏切で止められるといったアクシデントにも見舞われます。

 

 立山駅には常時P1からP5まで5つの駐車場が有ります。P1が最も駅に近く、続いてP2です。電光掲示板には「P1~P3空有り」と表示されていたためP1駐車場に向かいましたが満車です。続けてP2に向かいましたがタッチの差で満車になってしまいました。P3は駅から遠いため、元来た道を引き返してP4に駐車することにしました。その時点でまだ「P1~P3空有り」と表示されてましたから、空きが有ったのはP3駐車場だったのでしょう。

 

 結局、立山駅切符売り場に到着したのは7時30分でした。既に行列が出来ており、目当ての8時00分の切符は売り切れとなっていました。仕方がないので8時10分発の臨時便のチケットを購入したのでした。

 

立山駅8:10発 美女平8:17着

 ケーブルカーに乗車です。斜度は20度強と気分的にはエレベーターに乗っているようです。

 途中、「材木石」と表札が立てられている場所に差し掛かりました。鉄道建設工事の名残りかと思いましたが、溶岩が冷えて出来た自然の岩石なのだそうです。わずか7分間で500mの高度を上昇しました。

 

美女平8:20発 立山室堂9:10着

 美女平駅前の立看板によると、立山は佐伯有頼によって開山されたそうです。佐伯有頼は西暦676年生まれで、藤原不比等らと概ね同時代の人物です。

 佐伯はワーカーホリックであったため、婚約者が会いに来ても「山を開くまでは帰れない」と追い返したそうです。可哀そうに婚約者は杉の木に佐伯の帰宅を祈ったことから、この杉のある一帯を「美女平」と呼ぶようになったそうです。

 美女平から立山室堂まではバスが運行されています。乗車したとき、何故か左側の座席から満席になったため、右側に着席しました。50分間の行程ですが、途中「千年杉」「称名滝」「薬師岳」など幾つかの展望スポットが有ります。これらは全て左窓から見えます。なるほど!知っている人は右側に座りませんよね。

 

 それでも何とか霞に煙る富山平野富山湾の写真を撮影することに成功しました。

 

室堂9:15発 大観峰9:25着

 室堂はアルペンルート内でも屈指の見所です。復路で散策してみました。あまり長時間滞在はできませんので、看板に示される「(B)ミクリガ池コース 所要時間約45分」を選択してみました。

 

 室堂山荘の向こうに山頂が望めます。

 

 チングルマの葉は既に赤く色付いていました。個人差が有るのでしょうが、約15分で周回することができました。

 

 室堂から大観峰まではトンネル内を通行するため排気ガスを出さないトロリーバスが運行されています。このトロリーバスは国内唯一残っていたのですが、今年いっぱいで廃止になるそうです。来年からはEVバスが運行されるとのことでした。トンネル内には青い照明が灯され、幻想的な雰囲気が醸し出されています。


大観峰9:50発 黒部平9:57着

 大観峰から黒部平はロープウェイに乗車します。毎秒5メートルと結構な高速での移動のため、籠どうしがすれ違う際はちょっとした驚きが楽しめます。

 

黒部平10:10発 黒部湖10:15着

 再びケーブルカーに乗車しますが、こちらのケーブルカーは全区間トンネル内のため、余り面白みは有りません。

 

黒部ダム

 ついに黒部ダムに到着です。

 黒部ダムは映画「黒部の太陽」でも有名な、高度経済成長期に伴う電力需要の増加に対応すべく建設された発電所です。1963年に竣工しました。

 最近、弟分である原子力発電所は全く仕事をしていませんが、黒四兄ちゃんは黙々と着実に電力を供給し続けています。

 

復路~立山駅15:27着

 黒部ダムから同一の経路を辿り、立山駅に戻ってきました。2日目は富山市内のホテルに宿泊です。カローラフィールダーを駆って17時00分にチェックインしました。ワインディングロードの走行も楽しい~!

 2024年2月オープンの真新しいホテルです。浴室・ラウンジなど館内施設の工夫が凝らされていました。昼間の山行の疲れも有ってか心地よい睡眠を得ることが出来ました。

 4年前のリベンジを果たすことができ、満足な旅路を終えたのでした。

 

費用編

適用 金額
レンタカーRBクラス(オリックス 29,469
駐車場(2時間) 400
阪神高速 700
朝食セット(吹田SA) 600
タオルとピザパン(ファミリーマート 616
高速道路(豊中~金沢西第一) 6,860
塩ラーメン(道の駅高松) 750
高速道路(金沢森本~富山) 1,540
ガソリン(31.80ℓ) 5,660
ホテルルートイン富山インター 7,950
サバ定食+瓶ビール 1,790
立山黒部アルペンルート立山駅-黒部湖往復) 16,480
てぬぐい、根付(黒部ダム 1,650
野沢菜おやき(黒部平) 300
ふきん(室堂) 710
ストラップ(立山駅) 440
缶ビール、串カツ、刺身、べっこう(バローズ) 2,283
アパホテルステイ<富山> 8,000
アパ社長カレー 500
京風ラーメン(草津PA 680
高速道路(富山-豊中合併) 8,020
阪神高速 740
駐車場(20分) 200
ガソリン(27.86ℓ) 4,876
合 計 101,214