めっちゃ赤い

 2020年11月上旬以降の大阪府下における新型コロナ患者の増加に伴い、同年12月3日に大阪府知事より「医療非常事態宣言」が発出されました。

 大阪府独自の「大阪モデル」では

(1)市中の感染拡大状況

(2)新規陽性患者の拡大状況

(3)病床のひっ迫状況

の3つの観点から判断を行っています。例えば2020年5月7日に公表された休業要請緩和基準では(1)感染経路不明者1日10人未満、(2)PCR検査の陽性率が7%未満、(3)”重症病床”使用率が60%未満、になれば要請を解除して「緑信号」を灯すとされました。

 

 この大阪モデルに従い、5月7日当初黄色にライトアップされていた通天閣は5月14日に緑信号が点灯したのですが、その後の感染者数漸増により7月12日以降再び黄信号に移行し、その状態が4ヶ月以上継続していたところです。そして重症病床使用率が70%を超える見込みが確実となったことから、この度の非常事態宣言が発出されることとなりました。初めての「赤い通天閣」の出現に、大阪の街は薄気味悪い違和感が漂っています。

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なお、2020年12月4日時点の(1)感染経路不明者数は216.7人、(2)陽性率は9.3%となっています(いずれも7日間平均)。