台北旅行~第3天~

 

2日目 にして漸くエンジンが掛かってきた台北旅行でしたが、初めて知った海外旅行の豆知識を、ここで披露します。

まず、海外でスマホを使うには購入時に WORLD WING という契約が必要です。また通話料・SMS料金は意外と高いです。例えばSMSだと1通送るごとに100円、通話は着信した場合でも1分あたり145円必要でした。あと道を調べるためにグーグルマップを使いたいといった用途が有ると思いますが、アプリをダウンロードしておいてローミング機能を使用することになります。この時、3日間分のギガを購入すると時間当たりの単価は割安になるのですが、スマホを全く使用しない深夜なども料金が掛かることとなります。私は1時間利用を8回購入しました。購入した1時間のうちに1度しかデータ通信をしなかった事も有りましたが、一応2日連続で購入したよりも安価となった計算です。この辺りは使用方法に応じて使い分けるのが良いでしょう。

ところで公共交通機関を利用するには悠游卡と呼ばれる交通カードが便利という話は 前々回 しましたが、カードに現金をチャージするに当たってはMRTの駅構内にある自動チャージ機が使えるのですが、おつりが出ないそうです。つまり、うっかり1000ドル札を入れたら1000ドルまるまるチャージされてしまうため、オプショナルツアーのガイドさんがNT$100に両替してチャージの仕方を教えてくれました。

あとスマホの万歩計アプリは、日本出国後は全くカウントされていませんでした。アプリの種類にもよるのかも知れませんが、どういう理屈なのか不明です。

さて、第3日目の朝食はホテル近くのマクドナルドで摂りました。日本でも朝マックメニューにあるソーセージマフィンセット(ホットコーヒーとハッシュポテト付き)で、95ドルでした。ここ2年間程は円安が驚異的に進行しているため、日本円にして約500円と少し割高に感じました。

 

朝食から戻った後、ホテルのフロントに頼んで日本へ荷物を送ることにしました。海外から荷物を送るのは今回の旅の目的の一つでしたが、やはり思った通り大変でした。

まず用意してくれた段ボール箱が140サイズのものです。こんなの東京から大阪まで送るだけでも2000円以上掛かってしまいます。ハサミかカッターナイフでも有れば加工して小さなサイズに出来たのかも知れませんが、結局、台北の空気を大量に運ぶこととなってしまいました。

また、内容物を詳細に尋ねられました。危険物が入っていたら問題となるのは勿論なのですが、全く合法な品物でも海外からの輸送は輸出入に当たってしまう可能性が有るということに、後で気が付きました。

さらに送り状も自身では書かせてもらえませんでした。私が指定した送り先を地図ソフトで詳細に住所確認した後、ホテル従業員自らタイピングして作成してくれました。おそらく手書きだとEMSが受け取ってくれないんでしょうね。

といった具合に、海外から荷物を送るのは一苦労です。だからこそ、海外からの旅行客の皆さんは大きなスーツケースを引きづって歩いているんでしょうね。次からは十分に準備を整えてから送ることにしようと思います。せめて適切な梱包資材を入手する算段くらいは付けておいた方がいいですね。

 

さて荷物を預けたらホテルをチェックアウトして台北车站駅に向かいました。日本の新幹線に相当する高铁にも乗ってみたかったのですが、万が一トラブルが有った場合、飛行機の搭乗手続きに差し支えると思い今回は見送りました。しかし、高铁は台湾島全体の大動脈だからでしょうか、広大なコンコースには色んな国からの旅行客が至る所で座り込んでおり、非常に活気がありました。ぜひ次回は高铁の旅も楽しんでみたいと思います。

 

さて高铁乗車を諦めて、公園路を南に向かうと行政の中心部に至ります。日本の霞が関周辺もそうですが、道路幅が広くて横断歩道が少ないため地上を歩くと苦労します。MRTの淡水信义线と松山新店线が交差する中正纪念堂駅の構内を移動して中正纪念堂へ向かいました。大理石でできた巨大なお城のような建物の4階に飾られているのは蒋中正の銅像です。蒋中正は日本では蒋介石という呼び名の方が通りが良いかもしれません。20世紀後半の一時期、台湾では神格化されていた人物だったそうです。白亜の城の中で大陸の方角を見詰めながら鎮座する蒋介石像の胸の内に有るのは、もはや郷愁だけのように思えてなりませんでした。

 

離陸時刻の2時間半前を目途に台湾桃园机场に到着しました。チェックインは無人カウンターで可能なのですが、パスポートをスキャンし航空券番号を入力した後、Eメールアドレスを要求された事に一揉めしました。係員と話してみたら、次の画面に進んで携帯電話番号を入力するのでも構わないという事だったので一件落着です。

空港内をうろつこうとも思ったのですが、広すぎて何だかわからないため早々に保安検査を受けて制限区域内に入りました。制限区域内にも売店はたくさん有り、店員さんと意気投合したため、余ったドルを使うために最後のお土産を買いました。また自動販売機では悠游卡での支払いも可能だったため、残ったチャージも減らすことができました。この辺り関西空港よりも、ずいぶん親切ですね。

 

帰りのフライトは約2時間半です。機内食は、カレーライス・パン・サラダ・フルーツ・スィーツでした。地球の自転に沿っての飛行のため、あっと言う間に太陽が沈んでしまったのが印象的でした。途中、日本の税関書類が配布されたのですが、読んでみてビックリ、荷物を送った人は「別送品有り」というカテゴリーに分類されて申告書を2枚書かないといけないのです。税関で「通関手続き」とか「課税通知書の送付」とか書かれた紙を手渡され、本当に荷物が家に届くのかビクビクしながら帰宅したのでした。

ちなみに荷物は本人に送れる事4日、12月14日午前中に台北の空気を大量に詰め込んで無事自宅に到着したのでした。

 

今回の旅行は天候をはじめ、さまざまな幸運に恵まれ、達成感に包まれたまま帰国することが出来ました。今後は中国語のスキルにより磨きをかけ、更なる海外旅行上手を目指したいものです。